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2. 実験方法
2. 1 使用材科
コンクリートの使用材料をTable1に示す。普通ポルトランドセメントと高性能AE減水剤は市販されているものを使用し、高炉スラグ微粉末は、石膏を添加していないもので、フライアッシュは、国内炭より発生した良質なものである。

Table.1 Material

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2. 2 配合条件
配合条件は、スランプ8±1cm、空気量4±1%、細骨材率35%一定、粗骨材の最大寸法25mmとした、一般土木構造物用コンクリート(単位セメント量290kg/m3、設計基準強度23.53MPa、AE減水剤使用)を標準コンクリート(SC)としてこのコンクリートの単位セメント量290kg/m3を基準として30kg/m3づつ減少させた単位セメント量に対して、ナフタレン系(NS)、アミノスルホン酸系(AS)ポリカルボン酸系(PC)の3種類の高性能AE減水剤を添加率1.5%から0.5%刻みで減水効果がなくなる限界添加率まで添加した場合の各々の添加率における配合を決定する。次に、良好なワーカビリチーが確保できる最小単位セメント量の配合において単位セメント量の一部を内割りで高炉スラグ微粉末(BF)で10%、30%、50%、フライアッシュ(F)で10%、20%、30%置換し各々についてSP1を減水効果のなくなる限界添加率まで添加した場合の配合を決定し検討を行った。
2. 3 練り混ぜ方法
練り混ぜは、パン型強制攪拌型ミキサ(容量50リットル)を用いて1バッチ量30リットルとして、練り混ぜ時間は材料投入後3分とした。
2. 4 測定項目と方法
(1)圧縮強度試験
圧縮強度試験は、JISA1108に従い、材令7日、28日について行い、混和材を混入したものは、材令7日、28日、91日について行った。
(2)長さ変化試験
供試体は、練り混ぜたフレッシュコンクリートを5mmふるいにかけ、ウェットスクリーニングを行ったモルタルをJIS R 5201に規定するセメント強さ試験用型枠により作成した。長さ変化試験は、JIS A 1129(コンタクトゲージ法)に従った。
(3)透水試験水の拡散係数算出のための透水試験は、練り混ぜたフレッシュコンクリートを5mmふるいにかけ、ウェットスクリーニングを行ったモルタを用いてJIS A 1404に準拠した。
3. 実験結果と考察
3. 1 練り混ぜ結果
Tab1e 2にスタンダードコンクリートと高性能AE減水剤のみで単位セメント量を減少させた場合ならびに高性能AE減水剤、高炉スラグ微粉末、フライアッシュを

Table.2 Mix proportion of concrete

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